5年目のご依頼。起業に学ぶ「考動力」入門(関大出身起業家と考える未来の自分)

母校、関西大学での「起業入門講座」。
2021年から毎年ご依頼をいただいており、今年で5年目。
起業に学ぶ「考動力」入門(関大出身起業家と考える未来の自分)と題し
学部の垣根を越え、3つのキャンパスとオンラインで繋ぎ、250名ほどの学生さんが受講してくれました。
私が毎年テーマにしているのは、
『自分を売り出す1行を作れ』の本を土台にした
コンセプトの言語化ワーク。
自分の事業アイデアを
誰に伝えるか?
商品サービスを
誰に売るか?
という視点ではなく、
どんな人の味方でいたいのか
どんな社会をつくりたいのか
自分はどんな時に力が湧いてくるのか
を言葉にしていきます。
今の社会が求める人材
みたいなものに
自分をうまく嵌め込んだとしても、
あなたでもAさんでもBさんでもいい
「代替可能な便利人間」になるだけ。
せっかく、起業したり、事業を立ち上げたりしたいのならば、
「このために自分は生まれてきたんだ」と
震えるような経験をして欲しい。
コピーライターになりたくて
選んだ大学だったのに
就活で
広告代理店も行きたい制作会社も全部落ちたこと
やっとこさ入れた会社で
憧れの職業につけたものの
なんの賞も取れずにずっと燻っていたこと
会社ではじめての育休をとった後
クビ同然で逃げるように退職したこと
それでも25年前に
大学生だった私が
思い描いたよりもはるかに大きな
夢みたいなものを叶えて幸せに働いていること
「今の自分が
すでにできていることだけで
自分を規定してはもったいない」
「何をやるかは問題じゃない。
職業名や職種や業界は、
手段でしかない」
そんなことをお伝えしました。

ワークも盛り上がり、
学生さんたちのリアルな声が聞けて面白かった。
講義が終わった後、
個人的に質問に来てくれた子たちの
話がアツかった。
まじめて
慎重で
計画的で
優しい
私が大学生だった時とは
教室の雰囲気もぜんぜん違う。
今の学生さんたち。
何か一つでも
心に残るものがあればいいな。
そして今日書き出した
言葉たちが
これから何かの
形になることがあればいいな
と祈るような気持ち。

5年前初めて授業させてもらった時は、
自分よりもずっと若い後輩、
みたいな感覚で学生さんたちをみていたけど、
今や長男とほぼ年が変わらない。
大学生だった時の自分に
あんた3人の子供の親になって
自分の名前で5冊本出して今年も2冊出るし
企業研修したり大学で教えたり
自分で会社立ち上げたりしているよ
って言ったらどんな顔するかな。
そんなわけないやろって睨むかな。
結婚とか子供とかどうせ無理だと諦めていたし、
自分で会社作るとか考えたこともなかった。
でも野心だけはメラメラとあったなぁ。
あれから25年。
ケータイはあったけどスマホは無かった時代。
あの頃から
スマホとSNSで世の中はガラッと変わったけど、
今の学生さんたちが40代になる頃には
今ある職業の形も
大きく変わっているだろう。
そう思うとやっぱり、
「今ある仕事」に自分を当てはめる必要性もないし、
社会が求める自分みたいな小さな枠に
可能性を閉じ込めるのはもったいないのだ。