「競合のリサーチをすると、自分との違いに落ち込む」その感情と、どう付き合うか。

コピーライターさわらぎ寛子 リサーチ 講座コトシゴ

「さわらぎさんは、落ち込んだりすることないんですか」

とよく聞かれる。

落ち込むことはある。

あるというか、よく落ち込む。

私は、自分の至らなさをよく知っているし、

一般的な「講師」と呼ばれる人と比べても、

頭も良くないし、

人に好かれる性格でもないし、

人間的魅力みたいなものも大してないので、

いつも、仕事のたびに落ち込んでいる。

講座の帰り道は、毎回泣きそうになるし、

電車やバスの中で涙が出てくることも多いし、

考えすぎで眠れなくなることも、週に何度かある。

コピーライターさわらぎ寛子 リサーチ 感情必要? 講座コトシゴ

落ち込んだり、イライラしたり、嫌になったり、

することはもちろんあるが、

それを「どこで出すか」は意識している。

たとえば、お金を払って、遠方から通ってくれる人がいる、

この「講座」という場で、

プライベートで昨日嫌なことがあったとか、

他の仕事が大変で寝ていないとか、

そういうことは、持ち込まない、と決めている。

持ち込んでしまえば、楽かもしれないが、

「持ち込まない」と決めている。

「さわらぎさんは、SNSに、何でも書いていますよね。

全部見せている感じですよね」

とよく言われるが、

SNSに書いていることなんて、

自分の1%にも満たない。

書いていないことの方が、99.9%だ。

私のSNSは

講座の受講生さんや講座に興味がある人だけじゃなく、

企業の研修担当さんや書籍の編集者さん、

広告制作で関わっている企業の方や

ビジネスで関わっている多くの人、

子どもの関係で知り合った人など

いろんな人が見てくれている。

だから「書かないこと」をルールとして決めている。

家族や自分の体調不良については書かないし、

仕事の忙しさの具体的なことは書かないし、

愚痴的なことも、内容によって、書く書かないを結構厳密に決めている。

酔っ払った時は絶対書かないし、

イライラしている時や感情的な時に何かを投稿することも、ない。

「その感情をどこで出すか」は、ビジネスをしていく上で、とても大事だと思うのだ。

言葉で仕事をつくる塾 コトシゴ

今日は、大阪会場で、第5回 リサーチの方法をやった。

「リサーチって、今まで、

大事とは思っていたけど、なかなかできなかった」

という方の話を聞いていくと、

「競合のリサーチをすると、

自分との違いに落ち込むから」という話になった。

成功している人の

ビジネスモデルを調べていくと、

「あの人はこんなにできているのに、自分は・・・」と落ち込む。

その感情、いま、ここで、必要?

自分でビジネスを作っていくには、

世の中にあるビジネスモデルをたくさん知っていることは不可欠だ。

自分と業種の近い人だけじゃなく、

世の中の個人や企業が、

どういう方法でどういう仕組みでどうやって売上を上げているか。

知らずに、ビジネスモデルを作るなんて、

目を瞑ったまま車を運転するようなものだろう。

知らないとできないから、調べる。

その時に、

「あの人と比べて、自分は」と落ち込む気持ちは、必要だろうか。

だって、自分はまだ何もしていないんだから。

何もしていない自分と、

今までいっぱいやってきた人を比べて、

できていないのは当たり前じゃないか。

「持っている人」を羨ましく思う気持ちは、誰だってあるだろう。

たとえば、

同業者で、

・東大卒

・外資系の超有名大企業から独立

・クライアントは有名人ばかり

みたいな人がいたとして、

こちとら

・中卒

・一般企業で働いたことがない

・まだ一人もクライアントがいない

という状況だったとする。(仮に、の話)

スペックを比べて「あの人はいいなー」と羨ましがったり、

「そうじゃない自分はダメなんだ」と嘆いたってしょうがない。

高スペックな分かりやすいエリート

「ではない自分」を売りにするしかない。

まだ一人もクライアントがいない自分が、

ここからお客様に信頼されていく様を見せていくしかない。

ゼロなことは、チャンスなのだ。

たとえば、同業者で、

パートナーがお金持ちで、

自宅を建てる時に広〜いキラッキラの「自宅サロン(ハート)」を作ってもらって、

場所代を払わなくてもよくて、

生活費に困っていないから、

お小遣いぐらいだけ稼げばいい人

がいたとする。

「羨ましい」と嘆いたところで、

自分とは前提が違う。

じゃあ自分は、

「持っていない側」として、それを強みにすればいい。

誰かの権力や財力に依存して

守ってもらうような人間じゃなくて良かったな、

と私だったら思う。

(だって、人の財力や権力に依存してビジネスするなんて不自由じゃないか。いくら家族でも)

羨ましい、と思うなら、

「じゃない側」の自分としての戦略を立てればいい。

そう思うと、

私は、ずっと自分が「じゃない側」だと思って、

それを力に変えてきたんだと思う。

講座をしていると、

「やり方を教わって、資格をとったものしか、

仕事にはできない」と思っていたという人が割と多い。

または、仕事とは、

「すでにあるもの」から選ぶものである、とか。

でも私は、

会社を辞めた時に、

何の選択肢もなかった。

社長と喧嘩して辞めたので、

元いた会社のクライアントを引き継ぐこともできず、

1歳児を抱えていたので再就職もむずかしく

(コピーライターとしてしか働いたことなかったので、業界内での再就職は無理だった)

実績もない、

知名度もない、

お金もない、

コネも何もない、

選べるような仕事が何もない。

選択肢が何もない中で、

ゼロから仕事をつくるしかなかった。

「あの人はいいな」「羨ましい」

「どうせ私は」

と思う気持ちは、今、

この瞬間、この場に必要?

出してもいい感情?

これからもずっとその感情と付き合っていくの?

「どうせ私は上手くいかない」

「私は仕事が苦手」

というようなことを言う人の話を聞いていると、

すごく「ざっくりと」「雑に」ものごとを

捉えているんだなぁと思う。

その人がいう「仕事」って、

自分が今まで経験してきた範囲でしかない。

世の中にある仕事の、0.1%にも満たないぐらいの範囲の仕事が苦手だったからと言って、

残りの99.99999%はそうじゃないかもしれないのだ。

「なにをやっても、うまくいかない」

という人の

「なにをやっても」を詳細に聞くと、

実は、いくつかのことを、雑にまとめて「ぜんぶ」「あれもこれも」という大きな袋に入れているだけだったりする。

リサーチの方法をお伝えしながら、

今日の裏テーマは、

「感情に引っ張られずに、物事の構造を見る」ことだなぁと思った。

上手くいっている人を、

「羨ましい」「どうせ私は」

みたいな感情に引っ張られるのではなく、

もっと、構造的に、ロジカルに物事を捉えようよ、

そうしないと、

大事なことが見えてこないよ、

と伝え続けた。

そして、受講生さん一人一人と対話しながら、

「雑な大きな袋に全部を入れない」

「要するに」ではなく「なにがいちばん」を考える、

という、

言語化にも、ビジネス構築にも、大事なポイントをお伝えした。

これは、自分で仕事をつくる上、だけじゃなくて、

生きていく上でも、大事な思考法なんだと思う。

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